柴田を愛した一人目の戦神と、柴田に恋した二人目の戦神
国家間の争いが絶えない近未来。
『イキガミ』は国を守る最強戦闘種であり、彼らの治療には、
ただひとりの適合者である『ドナー』の体液が必要とされる。
防衛省でイキガミを管理する柴田には、
"イキガミ"春人のドナーだった過去がある。
官僚の立場から春人を懐柔し操ろうとしたが、
心柔らかな春人は、すぐに柴田に恋してしまった。
「柴田さんのたった1人の人になりたい…」
そして、柴田と春人の時間から10年。
防衛省を辞めて無気力になった柴田に対して、
イキガミの滝は、ずっと柴田を好きだった想いと情熱をぶつける
そんな滝は体だけの関係を許されるが、同時に春人の存在を知り、苦悩する。
「もう逃げないで。俺でいいじゃん」
滝の前から姿を消してしまった柴田と、ひたむきに追いかける滝。
二人の旅路の終わりは――。
Epiloge[送り火]も含め、コミックス上下巻をCD2枚組で音声化。